寒い時期は手足が冷たくなり、何をしても冷えていると感じている方は多いです。
この冷えは筋肉量が男性より少ない女性に多いです。
冷えは万病の元とも言われており、厚着をしていても寒い、何をしても痩せない等体のさまざまなところに不調が出てきます。
今回は冷えの原因と対策についてお伝えしていきます。
冷えはダイエットの天敵なので、特にダイエット、ボディメイクをしている女性の方は早めのうちから対策しておかなければなりません。
冷え性の原因
冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のこと。
主に生活習慣と密接に関係している。
①運動不足
運動不足は身体の代謝を低下させ、血液の循環を悪くする原因となります。また、筋肉量が少ないと体内で熱を生産することが出来ず、うまく体を温められない。
②食生活の乱れ
冷たい飲食物や甘い物、ファストフードやスナック菓子を食べすぎることや、無理な食事制限を伴うダイエットによるミネラル・ビタミン不足に陥ることで、体を冷やし、血液をドロドロにして循環を悪くする原因となる。
③ストレス
過度のストレスをため込むと、末端の血流が悪くなり血行不良を引き起こします。また緊張状態が続くと交感神経が長時間働き、自律神経のバランスが崩れてしまう。
それにより、体温調節機能がうまく働かなくなってしまう。
④自律神経の乱れ
自律神経は、体内での体温調節の役割を担っている。
暑くなると血管を拡げて体温を逃がし、寒くなると血管を縮めて体温を逃がさないようにする。
しかし、現代の冷暖房が整った住環境の中では、「暑い」「寒い」の感覚が鈍くなり体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。それが毛細血管を収縮させ、冷えの原因となることに。
⑤喫煙
タバコは急激に血管を収縮させてしまし、血液の流れを悪くするとともに、基礎代謝も低下させ、冷えに結びつく。
⑥便秘
腸内でぜん動運動が行われていないということで、基礎代謝も低くなる。
冷え性のタイプ
四肢末端型
・手足の末端が冷えるタイプ
・無理なダイエットによる栄養不足や運動不足などにより、熱源が不足するため、熱が逃げないよう手足の血流を減らしてしまう過剰な防御反応が原因
・冷え症の典型的なタイプ
下半身型
・下半身だけが冷えるタイプ
・血液がうっけつしたり、下肢の血管を調節する神経が腰や臀部で圧迫されたりして、下半身の血流が悪くなることが主な原因
・多くの冷え症の人に見られ、特に中高年に多い
内臓型
・カラダの中心(内臓)が冷えるタイプ
・副交感神経優位の体質やアレルギー体質の人に多く、体表面の血流が多いため手足は温かいが、熱が逃げやすいためカラダの中心が冷えてしまうことが主な原因
・男性に多い
全身型
・カラダ全体が冷えるタイプ
・ストレスや不規則な生活などにより自律神経が乱れ、代謝が低下して熱をうまく作れなくなるため、脳が体温の基準値を下げてしまうことが主な原因
・自覚のない低体温の場合があり「隠れ冷え性」ともいわれる
・高齢者や子どもに多い。若い男性にも見られる
局所型
・カラダの一部だけが冷えてしまうタイプ
・坐骨神経痛やヘルニアなどの神経系の障害や、動脈硬化などの循環器系の障害を患っている人に多い
※局所型はかかとだけ、ももの横だけ、背中の一部だけ、二の腕だけなど
冷え改善対策
入浴
深部体温を温めるためにも、シャワーだけで終わらさず、湯船にゆっくりつかる。
ここで大事なのが、熱すぎる温度はあまり意味がない。
温泉でいうと炭酸泉のようなぬるま湯39〜41度の温度のお湯にゆっくり浸かることで芯まで温まる。
そして湯船に浸かることは、睡眠の質を上げること、ストレス発散のリラックス効果もあるのでメリットは多い。
適度な運動
冷えは血液の循環が悪くなり起きているので、適度なウオーキングやランニング、筋トレを行うと血の巡りが良くなる。
過度なしんどい運動をする必要はなく、軽いウオーキングや、ランニングがおすすめ。
またそれすら時間を取れない場合は、駅まで歩く、階段を使うようにするなどまずは少しの工夫をするだけでもオッケー。
ストレッチ
ストレッチは血液の循環をさせることにとてもいい。
そして体の柔軟性が上がると疲れにくくなる体になることにもつながる。
お勧めの時間帯は寝る前。
お風呂にゆっくり入って出た後に、ストレッチをして寝ることが個人的にはとてもお勧め。
食べ物
身体を温める「陽性」の食べ物、身体を冷やす「陰性」、どちらにも属さない「中性」の食べ物があります。「陽性」の食べ物を取り入れて、血液循環を良くして、冷えを改善していくとグッド。
陽性の食べ物
生姜、ネギ、にんにく、ごぼうなどの根菜類。寒い土地で採れる野菜に多い。
胡麻、黒豆、あずきなどの黒い物。
陰性の食べ物
トマトやきゅうりなど暑い土地で採れる野菜
土から上に実がなるもの。生で食べられる野菜。砂糖や合成甘味料などの白い物、水っぽいもの、バターやマーガリンなどの柔らかい物。スナック菓子、チョコレートなど。
中性の食べ物
冷やすことも温める事もしません。これらの食材は主食として適している。玄米、むぎなど。
温める飲み物
紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、ココア、生姜湯
冷やす飲み物
コーヒー、緑茶、ジュース、水、牛乳
意外だと感じたのがコーヒー、緑茶も冷やす飲み物になります。
シナモンが苦手でない方はコーヒーにシナモンを入れるといいです。
まとめ
冷えは万病の元であり、自身が冷えを感じているならばそれは冷え性になります。
慢性的な冷えはダイエットの天敵にもなるので、冷え改善のために運動を取り入れる、食習慣の改善、深部体温を温める、そして内臓を冷やさないことが大事になってきます。
冷えは冬だけでなく、夏にも起こります。
少しづつ改善に取り組み不快な冷えを改善していきましょう。